初任者研修がしんどいと感じる新任教員へ。無理せず乗り越えるためのストレス解消法やキャリアチェンジの可能性を元教員が解説します。
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それでは本題です。『教員の初任者研修』のお話ししていきたいと思います。
・初任者研修がしんどいって本当?
・初任者研修の流れや気を付けるポイントを紹介!
・元教員からの対策も公開!
結論
初任者研修は正直しんどいです。時間も足りないし、仕事量も多いです。
学校の悪い面が出ているとは筆者も感じます。
しかし、初任者研修を終えた2年目からは比較的に余裕も出てきます!1年間の辛抱です!
それでも厳しい場合は、無理せず退職・休職もあるので検討しましょう!
初任者研修とは?元教員が解説する研修の概要
初任者研修の目的と意義
初任者研修の目的
初任者研修の主な目的は次のとおりです:
- 教育の基本知識の習得:
- 教育法規、教育課程、教育心理学など、教員として必要な基礎知識を学びます。
- 教育技術の向上:
- 授業の組み立て方、生徒とのコミュニケーション方法、評価の方法など、具体的な教育技術を身につけます。
- 実践力の強化:
- 実際の教育現場での実習や模擬授業を通じて、教室での指導力や問題解決能力を養います。
- メンタルサポート:
- 初任教員が抱えるストレスや不安を軽減するためのメンタルヘルスサポートも行われます。
様々な研修が1年間で行われます。
正直、覚えている内容はそんなにないかも…
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初任者研修の意義
初任者研修は、新任教員が教育現場に迅速に適応し、効果的に教職を遂行できるようにするために非常に重要です。具体的には次のような意義があります:
- 質の高い教育の提供:
- 初任教員がしっかりとした基礎を築くことで、生徒に対して質の高い教育を提供できます。
- 教員の定着率向上:
- 研修を通じて初任教員の不安やストレスを軽減し、長期間にわたって教育現場で活躍できるようにします。
- 教育現場の安定:
- 経験の浅い教員でも、研修を受けることで自信を持って授業を行えるため、教育現場全体の安定と質の向上が期待できます。
立派な意義ですね。
正直、教える指導教官の先生方も余裕がない時もあるので、意義通りの結果があるかどうか…
初任者研修の具体的な内容
校内研修
- [実施時間数] 週10時間以上、年間300時間以上
- [講師] 指導教員を中心とする教諭等
- [指導方法例]
- 教員に必要な素養等に関する助言を行う
- 授業のようすを初任者に見せる
- 初任者の授業を観察して助言を行う
校外研修
引用:文部科学省
- [実施日数] 年間25日以上
- [研修例]
- 教育センター等での講義・演習受講
- 企業・福祉施設等での体験研修
- 社会奉仕体験や自然体験に関わる研修
- 青少年教育施設等での宿泊研修
- 教育法規と教育制度:
- 教育関連の法律や制度について学び、教員としての法的責任や義務を理解します。
- 授業計画と指導法:
- 効果的な授業計画の立て方や指導法を学びます。具体的には、目標設定、授業の流れ、教材の選定などが含まれます。
- 評価方法:
- 生徒の学習成果を適切に評価するための方法や基準について学びます。テストの作成方法やフィードバックの仕方なども含まれます。
- 学級経営:
- クラス運営の基本的な考え方や実践方法を学びます。特に、生徒とのコミュニケーションやトラブル対応などが中心となります。
ここまでの内容は、実際に教員として
必要な知識も多いため、初任者じゃなくても
覚えることになります。
ちなみに臨時的採用教員(採用試験は受かっていないが人数不足のため、講師的な立場での採用)の方は初任者研修は受けません。
あくまで、教員採用試験に受かった翌年に受けることになります!
- 教育心理学:
- 生徒の発達段階や心理的特性について理解を深め、指導に活かす方法を学びます。
- 実習:
- 実際の教育現場での実習を通じて、理論を実践に結びつける経験を積みます。模擬授業や観察も含まれます。
- メンタルヘルス:
- 教員自身のメンタルヘルスを維持するための方法を学びます。ストレスマネジメントや自己ケアの重要性が強調されます。
- 先輩教員との交流:
- 先輩教員からの指導や助言を受ける機会が設けられ、実際の経験を共有することで実践的な知識を得ます。
これらの内容を通じて、初任教員は教職に必要な基礎知識とスキルを習得し、教育現場での自信と実践力を高めていきます。
初任者研修の期間とスケジュール
研修期間
初任者研修は通常1年間をかけて実施されます。この期間中に、新任教員は継続的に研修を受け、実際の教育現場での経験を積みながら学びます。
研修スケジュールの概要
- オリエンテーション(4月):
- 研修の開始時にオリエンテーションが行われ、研修の目的や内容、スケジュールが説明されます。
- 基礎研修(4月〜6月):
- 教育法規、教育制度、授業計画、指導法など、教員としての基礎知識を習得するための講義やワークショップが行われます。
- 現場実習(6月〜12月):
- 実際の教育現場での実習が中心となります。先輩教員の授業観察や模擬授業の実施、フィードバックを受ける機会が設けられます。
- 中間研修(10月):
- 研修の進捗状況を確認し、これまでの成果や課題を整理するための中間研修が行われます。グループディスカッションやケーススタディが含まれます。
- 応用研修(1月〜3月):
- 応用的な指導技術や評価方法について学びます。具体的には、生徒の個別支援や問題解決のための手法が中心となります。
- 修了研修(3月):
- 研修のまとめとして、これまでの学びを振り返り、今後の目標を設定するための修了研修が行われます。
研修の主な活動
- 講義とワークショップ:
- 各分野の専門家による講義と、実践的なワークショップが定期的に開催されます。
- 個別指導とフィードバック:
- 先輩教員や指導教員からの個別指導とフィードバックが提供され、具体的な改善点やアドバイスが受けられます。
- グループディスカッション:
- 同じ初任教員とのグループディスカッションを通じて、共通の課題を共有し、解決策を考えます。
- 実習と観察:
- 実際の授業やクラス運営の観察、模擬授業の実施を通じて、理論を実践に結びつける経験を積みます。
これらのスケジュールと活動を通じて、初任教員は1年間で教職に必要なスキルと知識を総合的に身につけることができます。
初任者研修の口コミ・評判を元教員が検証
初任者研修の悪い口コミとその原因
スクロールできますAさん 小学校の初任者研修についてです。 私は、4月に採用されたばかりの小学校教員(1年目)です。 そのため、初任者研修を受けているのですが、校内にいる初任研指導教員の方の言動がハラスメント気味で会うのが鬱です。
Aさん 4月に採用されたばかりの小学校教員(初任者)です。 初任者研修の指導教諭からの言葉に心が折れ、先週金曜日の出勤時は涙を堪えながら学校に行きました。 子供たちの前では頑張って元気に振る舞いましたが、まだ始まって2週間程度で毎日覚えることが山積みであることに加え、常に指導教諭からの言葉が脳内再生されているような状態で、注意力も欠如し、ミスを連発。 先輩にフォローしてもらいながら、何とか切り抜けた一日でした。
引用:yahoo知恵袋Aさん 小学校教員をしています。
1年目で初任者研修を受けてる最中で、指導教員の先生に、「あなたはこの仕事に向いていない3月までは社会責任としてここで働きなさい。4月以降は他の仕事をした方がいい。」と言われました。
元教員としての実体験から見る研修の実態
これらの口コミからもわかるように、初任者研修中に指導教員からの厳しい言動やハラスメントが原因で、精神的に追い詰められるケースが見受けられます。
元教員からのアドバイス
- パワハラはあってはならないこと! パワハラは決して許されるべきではありません。このような問題に直面した場合、すぐに管理職に報告し、適切な対応を求めることが重要です。管理職が問題を把握し、指導教員に対して適切な指導を行うことで、状況が改善されることがあります。
- 初任者研修の辛さは一時的なもの 私自身も初任者研修中は多くの困難に直面しました。しかし、研修は1年目だけのもので、2年目からは大きな自由が得られます。初任者研修で学んだ知識やスキルは、その後の教員生活において大きな財産となります。辛い時期を乗り越えれば、教員としての自信と実力が確実に身につくでしょう。
初任者研修中に感じるストレスや困難は決して少なくありませんが、適切なサポートを受けながら乗り越えることが大切です。
教員としてのキャリアのスタートをしっかりと支えるために、周囲の助けを借りつつ、自身の成長を目指して頑張ってください。
初任者研修は本当にきつい?元教員の視点から
研修の中で一番大変だったこと
- 仕事量が膨大だったこと 初任者研修中は、授業の準備、研修資料の作成、課題の提出など、毎日の業務が非常に多岐にわたります。特に、新任教員としての初めての経験が多く、時間管理が難しく感じることが多いです。
- 研究授業の準備が大変 研究授業の準備は、通常の授業準備以上に労力を要します。授業の計画、教材の準備、生徒の反応を予測した指導案の作成など、多くの要素を考慮する必要があります。また、同僚や指導教員からのフィードバックを受け、授業の質を高めるための修正作業も行います。
- 指導教官があまり… 指導教官との関係が必ずしも良好でない場合、その言動がストレスの原因となることがあります。厳しい指導や過度なプレッシャーを感じることもあり、精神的に追い詰められることもあります。
初任者研修を乗り越えるためのアドバイス
- 仕事の優先順位をつける 膨大な仕事量を効率的にこなすためには、仕事の優先順位を明確にすることが大切です。重要な業務から取り組み、時間を効率的に使うことで、ストレスを軽減できます。
- メンタルヘルスを重視する 研修期間中は、精神的な負担も大きいです。自己ケアを怠らず、ストレス発散の方法を見つけることが重要です。適度な休息やリラクゼーションを取り入れ、自分自身の健康を守りましょう。
- 支援を求める 指導教官や同僚からの支援を積極的に求めることも大切です。困ったことや悩みがあれば、遠慮せずに相談し、アドバイスを受けることで問題解決につながります。
- 長期的な視野を持つ 初任者研修は1年間の短期的な試練ですが、その先には自由度の高い教員生活が待っています。今の困難を乗り越えることで得られるスキルや知識は、将来の大きな財産となります。長期的な視野を持って、前向きに研修に取り組むことが大切です。
初任者研修は確かに厳しいですが、適切な対策と支援を得ることで、乗り越えることができます。元教員としての経験から言えるのは、この試練を乗り越えた先に、自信と成長が待っているということです。頑張ってください。
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初任者研修がつらいと感じたときの対処法
ストレス解消法とリフレッシュ方法
- 適度な運動を取り入れる
- 体を動かすことでストレスを解消できます。ジョギングやヨガ、軽いストレッチなど、自分に合った運動を日常に取り入れましょう。運動は心身のリフレッシュにも効果的です。
- 趣味の時間を大切にする
- 読書、音楽鑑賞、料理、手芸など、自分が楽しめる趣味の時間を持つことも重要です。趣味に没頭することでリフレッシュし、心のバランスを保つことができます。
- リラクゼーション法を試す
- 深呼吸や瞑想、アロマテラピーなどのリラクゼーション法を試してみましょう。これらの方法は、緊張をほぐし、リラックスした状態を作り出すのに役立ちます。
- 周囲のサポートを求める
- 家族や友人、同僚とのコミュニケーションを大切にしましょう。辛いときには話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になります。周囲のサポートを受けることで、孤独感や不安感を軽減できます。
無理に続けなくてもいい理由
- 自分の健康が最優先
- 精神的、肉体的に無理を続けることは、自分の健康に大きな悪影響を及ぼします。健康を損なうことは、長期的な視点で見れば、自分にも周囲にも良い結果をもたらしません。
- 教育の質を保つため
- 教員自身が疲弊している状態では、質の高い教育を提供することが難しくなります。無理に続けることで、生徒への影響も考慮しなければなりません。
- 他の道もある
- 教職が合わないと感じた場合、他の職業やキャリアも検討する価値があります。自分に合った職業を見つけることで、より充実したキャリアを築くことができます。
退職後のキャリアチェンジの可能性
- 教育関連の仕事
- 退職後も教育関連の仕事に携わることができます。塾講師、教育コンサルタント、教材開発など、教員としての経験を活かせる職種は多岐にわたります。
- 福祉・カウンセリング分野
- 教員として培ったコミュニケーション能力や支援スキルを活かして、福祉やカウンセリング分野でのキャリアも検討できます。心理カウンセラーやソーシャルワーカーとしての道も開けています。
- 公務員や一般企業
- 公務員試験に挑戦したり、一般企業での転職を考えることも一つの選択肢です。教員としての経験は、組織運営やチームワークにおいても強みとなります。
- 再教育・スキルアップ
- 新たな分野に挑戦するために、再教育やスキルアップを図ることも有効です。専門学校や大学での再教育を通じて、新たなスキルを習得し、キャリアチェンジを成功させることができます。
初任者研修が辛いと感じる時には、自分の健康を最優先に考え、無理をせずに周囲のサポートを求めることが大切です。
無理に続けなくても、退職後のキャリアチェンジの可能性は広がっています。自分に合った道を見つけ、前向きに新たなステージに挑戦しましょう。
初任者研修に関するよくある質問
初任者研修に関するこれらの質問は、研修を受ける前に多くの新任教員が抱える疑問点です。適切な情報とサポートを受けながら、研修を有意義に進めることが大切です。
まとめ:無理せず自分に合ったキャリアを見つけよう
初任者研修は確かに厳しい試練ですが、適切なサポートと対策を活用することで、乗り越えることができます。新任教員が感じるストレスや困難は決して少なくありませんが、自分の健康を最優先に考え、周囲の助けを求めることが大切です。無理をして続けることが必ずしも最善の選択ではありません。
適度な運動や趣味、リラクゼーション法を取り入れてストレスを解消し、家族や友人、同僚とのコミュニケーションを大切にしましょう。また、研修と授業準備の両立は計画的な時間管理と優先順位付けで可能です。失敗を恐れずに積極的に取り組むことで成長し、教員としての自信と実力を高めていきましょう。
初任者研修を無理して続ける必要はありません。自身の健康を守るために、時には辞めることも一つの選択肢です。退職後も教育関連の仕事や福祉・カウンセリング分野、公務員、一般企業など、さまざまなキャリアチェンジの可能性があります。再教育やスキルアップを図りながら、自分に合った道を見つけて前向きに進むことが重要です。
最終的には、自分自身の幸せと充実感を追求することが大切です。無理をせず、自分に合ったキャリアを見つけ、前向きに新たなステージに挑戦していきましょう。